はじめまして。なごみサロン【TRICK and TREAT】主宰の大坂裕子です。
6月10日宮城県石巻市生まれ。
なごみサロンtrick and treatは、東日本大震災のあと、行き場をなくした、赤ちゃんとママ…そしてすべての女性たちの和みの場所として立ち上げました。
元々、私のライフプランに、立ち上げる予定はなく…
それは、東日本大震災と津波で亡くなってしまった私の大切な姪のことと、当時私が生後5ヶ月の初めての赤ちゃんを抱えていたこと。
そんな大きなことが重なって…
『とにかく前に進まなきゃ』
『生かされたこの命、1日1日を精一杯』
『子供たちの命を大切に紡ごう』
『私はなにをすればいいのだろう』
そんな、葛藤と、被災地に行ってなにもできないこと、1人、仙台でのうのうと暮らしている罪悪感…
なごみサロンtrickandtreatをひらいた2011年6月は、そんな中でスタートしました。
あれから…そう、述べ何万人もの親子、女性達が、きてくださいました。
福島から避難してきたママ、震災の時に小さな子供を抱えて不安でいっぱいだったママ。
転勤してきて仙台に全く友達もいないママ。
初めての出産でどこに行ってもいいかわからず、肩に力が入っていたママ。
私はカリスマママでもなんでもないけれど、とにかく、たくさんみんなとおしゃべりしました。
そうして、おしゃべりすることで私も救われました。
本当にお越しいただき支えてくれている、皆様には、心から感謝いたします。
私は、21歳からずっと、フリーで、しゃべりの仕事をしてきました。
番組や、CMのナレーション、披露宴、イベント司会…など。
そして、自分と主人の体調管理のために、足つぼ、インド式ヘッドリラクゼーション『チャンピサージ』などを学び、資格を取得していました。
そんななか、結婚11年目にして、妊娠。
待ちに待った、夢のような、素晴らしいプレゼントでした。
妊娠の1ヶ月前、義母に、がんが見つかり、失意のなかにありましたから、まさに、奇跡でした。
義母に、孫を抱かせてあげたい。
その思いで、看病と、妊婦生活、仕事を続けていました。
あと、2ヶ月…間に合わずー。
優しい優しい、義母に、娘を見せてあげられませんでした。
救いは、義母に、娘の名前を教えて、おなかに呼びかけてもらっていたこと。
おかげさまで、娘は、元気に産まれ。すくすく成長!
私たち夫婦の、希望です。
かわいくて、かわいくて、たまりません。
そして、私の人生観をがらっと変えてくれました。
そんな中、
彼女が、生後5ヶ月で東日本大震災。
そこに、なごみサロンtrickandtreatを立ち上げる…
という新たなライフワークが加わりました。
娘は、なごみサロンtrickandtreatを第2の我が家のように楽しみ、様々な講座に出て、そして今では、やってくる赤ちゃん達のお世話をしています。
看板娘として、にこにこと動く姿に、本当にこのサロンを立ち上げて良かったと思っています。
震災のあとのような、切迫した不安感は薄れてきたものの、転勤族が多い仙台は、孤独な子育てをしているママも多く、なごみサロンtrickandtreatはまだまだ必要とされています。
赤ちゃんを連れて通ってきていたママが、今では、講師として、シェアしてくれたり。
ママの起業支援としての役割も担ってきました。
○なごみサロンtrickandtreatから生まれた、歌うサークルトリック&トリートは、メンバーが50人近くになり、毎年、様々なライブに出演。
○被災地支援園児エプロンプロジェクトは、保育園や幼稚園入園時に必要なタオルエプロンを、被災した女性達に縫ってもらっています。
○赤ちゃんとママの授乳イベント、ナースアウトの本部実行委員をしております。
○2017年度内閣府こどもと家族若者応援団授賞。
○2017年クラウドファウンディングにより、一般社団法人sc.fieldを、主人と立ち上げ。
宮城県の子供たちの運動能力向上のため様々なイベントなどを主宰。
○未就学児とママとパパのためのイベント『おやこフェス』実行委員長。
仙台、石巻、気仙沼などで開催。
毎回、大勢のお客様にお越しいただいています。
少しでも、私の学んできたこと、技術が、情熱が、皆様のお役に立てれば、幸いです。
何の力もない私が、これをやりたい!こうしたら、もっとみんな楽しい!
そういって、みんなが力を貸してくれています。
一人ひとりの気持ちがほっこり、和んだら、きっと、もっと、穏やかな毎日。
一人の力で、世の中を変えることはできないけれど、一人の喜びは、宇宙をも、こえる。
大好きな岡本太郎の言葉。
生きている喜びを、謳歌しましょう。
子供たちを、命を、大事に紡ぎましょう。
1日1日を精一杯生き抜きましょう。
さあ、一緒に。